マフラーに5万円も払うなんて、もったいない。ずっとそう思っていた。
これまでカワサキ250TR、ヤマハ セロー250、トライアンフ スクランブラーなど、いろいろなバイクを乗り継いできたものの、マフラーを交換したことは一度もなかった。
というのも、僕は基本的にノーマルのスタイルが好きなのだ。
特にカワサキW650は、純正のキャプトンマフラーも十分カッコいい。見た目がほとんど変わらない社外マフラーに、わざわざ何万円も払う必要があるのか。
ところが、そんな僕が人生で初めて社外マフラーを購入してしまった。
選んだのは、POSH(ポッシュ)のW1タイプフルエキゾースト。カワサキW1をイメージした、昔ながらのキャプトンマフラーだ。
これがなかなか面白い買い物だったので、当時の写真とともに振り返ってみたい。

この記事の目次
W650にPOSH W1マフラーを選んだ理由!

きっかけは、専門学校時代から返済していた奨学金を完済したこと。
長年続いた毎月の支払いが、ようやく終了。せっかくなので、頑張った自分へのご褒美に何か買おうと考えた。
そこで思いついたのが、愛車W650のマフラー交換だった。
それまで散々もったいないと言っていたのに、いざ買うと決めると、これが結構楽しい。
大和ステンレスと比較!POSHを選んだ決め手
まず候補に挙がったのが、W650乗りにはお馴染みの大和ステンレス。
カワサキW1を思わせる、歯切れの良い排気音で知られるメーカーだ。ヤフオクで中古品を探していたのだが、状態の良いものは5万〜6万円ほど。なかなかいい値段がする。
そんなときに見つけたのが、POSHのW1タイプフルエキゾーストマフラー。
なんとAmazonで新品が約58,000円!
中古の大和ステンレスを買うぐらいなら、新品のPOSHを買った方が良いんじゃないか。
というわけで、POSHに決定。
購入前にはYouTubeで両メーカーの排気音を聴き比べてみた。レビューではPOSHの方が低音が強いという話もあったけど、正直、パソコンのスピーカーでは違いがよく分からなかった。
最終的には新品で買えることが決め手となり、Amazonで購入した。
POSH W1マフラーの価格は?当時と現在を比較
ちなみに当時は約58,000円だったこのマフラーも、2026年現在では8万円前後から10万円を超える価格で販売されている。
ずいぶん高くなったものだ。
W650のマフラー交換!取り付け作業を紹介

マフラーが届いたのは、ちょうど台風が過ぎ去った頃。
翌日はすっかり晴れて、空がとてもきれいだった。
この日はヤマライダーのYouTube用に撮影をしながら、3人がかりで交換作業を進めることにした。

まずは純正マフラーを取り外す。
W650のマフラーは左右のエキゾーストパイプが連結されているのだが、これが結構固い。今回は3人で左右同時に作業できたので助かったけど、一人だったらなかなか大変だったかもしれない。
ちなみに、エキパイを取り外した状態でエンジンをかけてみたところ、「ポポポポポポッ!」という、なんとも間抜けな音がした。
普段は聞くことのない、ちょっと面白い音。

あまり説明書を読まずに進めていたこともあって、途中でガスケットの取り付け方が分からなくなるという失敗も。
こういう作業は、取り外す前に写真を残しておくのが大事。もちろん、排気漏れを防ぐためにも、正しい組み付けは確認しておきたい。
多少の苦戦はあったものの、無事に交換完了!
POSH W1マフラーの排気音をレビュー!

いよいよエンジン始動。
「ドッドッドッドッ!」
おおお、カッコいい!
純正とはまるで違う、迫力のある低音が響く。
これが58,000円の音か!
W650の純正マフラーは、675ccの大型バイクとは思えないほど静か。それがPOSHに交換した途端、ずいぶん荒々しいサウンドに変わった。
これが憧れのW1サウンドなのか!
……と言いつつ、当時は本物のW1の排気音を聴いたことがなかったので、実際のところはよく分からない。
ただ、初めてエンジンをかけたときの感動は、今でもよく覚えている。
あまり長くアイドリングを続けるわけにもいかず、さっそく走り出すことにした。
走り出して、さらに驚いた。
「ドバババババッ!」
低回転からアクセルを開けたときの、歯切れの良い排気音が素晴らしい!
特に気に入ったのが、発進から2,000回転あたりまでのサウンド。1速、2速と低いギアで加速していく際の音が、なんとも気持ちいい。
改めて、自分のW650が675ccの大型バイクだったことを実感した。
アフターファイアも出て、まるで古いオートバイに乗っているような気分。
低速トルクや乗り味はどう変わった?
マフラー交換で低速トルクが落ちるという話も聞いていたけど、僕にはそこまで大きな変化は感じられなかった。
それより何より、音が変わったことで走る楽しさがまるで違う。
何年も乗っていたW650なのに、まるで新しいバイクを手に入れたかのよう。
これまで社外マフラーなんて興味がなかったのに、すっかり考えが変わってしまった。
純正マフラーとPOSHの見た目を比較!

ちなみに、POSHのW1マフラーは、見た目が純正とほとんど変わらない。
昔ながらのキャプトンタイプで、エキゾーストパイプの曲がり方やサイレンサーの長さが微妙に違う程度。
これがまた、W650によく似合う。
純正の雰囲気を崩さずに、排気音だけを変えられる。ノーマルのスタイルが好きな僕にとっては、むしろ理想的なマフラーだった。

細かいところでは、エキゾーストパイプの内径が純正の29mmから38mmへと拡大されている。
素材はスチール製で、クロームメッキ仕上げ。ステンレス製とは違ってサビには注意したいところだけど、メッキの輝きはクラシックなW650によく似合う。
それにしても、見た目はほとんど変わらないのに、ここまで音が違うとは。
マフラー交換の面白さを、ようやく知った気がする。
ただ、冬場の暖機運転には少し気を使いそうだ。
W650の純正マフラーとPOSHを動画で比較!

今回のマフラー交換は、YouTubeでも撮影した。
純正マフラーからPOSHへの交換作業、そして肝心の排気音を収録している。
こういうパーツは、文章よりも実際の音を聴くのが一番。できればヘッドホンで聴いてほしい。
ちなみに、撮影では最後に山奥まで走り、交換後のW650を収録した。
マフラーの音が変わっただけなのに、いつもの道が少し違って感じられた。
W650にPOSHマフラーを装着した感想

今回のマフラー交換にかかった費用は、当時の価格で約58,000円。
正直、僕にとってはかなり高い買い物だった。
それでも、買って良かった。
何年も乗っているオートバイは、少しずつ自分の身体に馴染んでくる。乗り方も分かっているし、エンジンの音も、走り出す感覚もすっかりお馴染み。
そんなバイクが、たったひとつのパーツで新鮮に感じられる。
これもカスタムの面白さなのかもしれない。
その後、このW650はタンクを650RS W3風にペイントするなど、さらに姿を変えていくことになる。
古いカワサキや、これまで乗ってきたバイクの写真はInstagramにも載せている。
※この記事は過去のカスタム記録をもとに、2026年11月時点の情報を加えて再編集したもの。価格は当時の購入金額。なお、POSH公式では本製品を公道走行禁止と案内している。