どうも、ヘルメット収集家の映画監督ナカモトです! 今回は、アクティブが復刻させた伝説のフルフェイスBELL STAR Ⅱ(スター2)をレビューしていきます。
クラシックな造形に惹かれて購入しましたが、実際に使ってみると、見た目だけでなく快適性や被り心地の完成度にも驚かされました。 あの時代の空気をまといながら、現代でもしっかり使える──そんなヘルメット。
この記事の目次
BELL STAR Ⅱ復刻版!アクティブが現代に蘇らせた伝説のヘルメット

数年前、地元で開催された外車試乗会に遊びに行ったときのことです。 たまたま立ち寄ったアクティブさんのブースで、ショーケースの中に見慣れたシルエットを見つけました。 それがBELL STAR 2でした! 当時はまだ開発段階で販売もされていませんでしたが、その姿を見た瞬間「これは絶対に欲しい!」と思ったのを今でも覚えています。 それから数年後、ようやく正式に復刻され、店頭に並んだときは胸が高鳴りました。
ちなみにリアル店舗限定販売というのも、なんだか限定アイテムっぽくて良いんですよね。 オンラインでクリック一つで買う時代ですが、ヘルメットみたいにフィット感が命のアイテムは、やっぱり自分の手で確かめたい。 お店で被って、鏡の前で角度を変えながら眺めて、「よし、これだ」と納得してから買う。 そんな買い物の時間もまた、バイクライフの楽しみのひとつだと思います。
BELL STAR Ⅱ復刻のフォルムが最高にクラシック!まるで70年代の空気感!

ついに手に入れたBELL STAR 2を箱から出した瞬間、思わず笑ってしまいました。 この丸みのあるフォルム、潔いほどシンプルなライン。まさに“オートバイ乗りの顔”といった雰囲気です。 少し無骨で、でも不思議と品がある。 まるで70年代の映画に出てきそうな佇まいに、ひと目で心を掴まれました。
族ヘルと呼ばれるカテゴリーに分類されるかもしれませんが、実物を見ると印象はまったく違います。 どこかアメリカンな自由さがあって、マッドマックスPart1の劇中に登場しても違和感がないデザイン。 シンプルなのに存在感がある──そんなヘルメットです。
STAR2の被り心地!“余裕あるフィット感”で毎日使える快適さ!

これまで数えきれないほどのヘルメットを試してきましたが、STAR2の被り心地は“ゆとりのある快適さ”が印象的でした。 今回購入したのはLサイズ。 SHOEIだとLでジャストなのですが、STAR2は少し余裕があり、着脱もスムーズ。 街乗りや通勤など、日常でサッと被って出かけるのにちょうど良いサイズ感です。

頬の圧迫感も少なく、被っていてストレスを感じません。 ただし“ピタッとホールド派”の方は、ワンサイズ下を試すのもありだと思います。 ヘルメットは実際に被ってみると印象がまったく違うので、試着は必須です。

通勤の朝や、ちょっとコンビニまでの距離でも、サッと被れて気軽に走り出せる。 そんな“日常使いできるフルフェイス”というのがSTAR2の魅力だと感じました。
視界が広くて快適!メガネやサングラス派にもおすすめ!

STAR2は開口部が広く、視界がとても良好です! 走行中の安心感が高く、死角が少ない。 僕はサングラスをよく併用するのですが、出し入れがしやすく、メガネ派の方にも相性が良いと感じました。
シールドの遮風性能は最新のフルフェイスには劣りますが、そのぶん息苦しさがなく、街乗りではむしろ快適。 レイバンのウェイファーラーを合わせると、まるで雑誌の1ページのような雰囲気になります。
走行インプレ!冬の田舎道で実走テスト!風通しは良好、真冬は対策必須

検証車は、カワサキW650の70年代風カスタム。 冬の田舎道を走ってみましたが、視界が広く快適で、ストレスを感じませんでした。 ただ、やはりクラシックな構造だけあって、走行中は少し風が入ってきます。 真冬はネックウォーマーを併用すると快適になるかも。

また、シールドの保持力はやや弱めです。 信号待ちで曇ったときに少し開けて走りたくても、風圧で自然に閉じてしまうことがあります。 長距離ツーリングよりも、街乗りメインで楽しむタイプのヘルメットと言えそうです。
STAR2復刻の細部をチェック!正規ライセンスの安心感!

内装はビンテージ感をそのままに、シンプルで潔いデザイン。 あご紐はDリングタイプで、開閉のしやすさも上々です。 背面にはSGマークとSTARⅡステッカーが貼られており、アクティブ製の正規ライセンス品であることが一目でわかります。

シールドはコインで取り外しが可能。メンテナンス性も悪くありません。 全体的に作りが丁寧で、さすがアクティブ製といった印象です。
BELL BULLITTとSTAR2復刻の違いを徹底検証!

同じBELLブランドでも、本家アメリカが作ったBULLITT(ブリット)と、アクティブが復刻したSTAR2はまったく別物です。 被り心地はSTAR2のほうがゆとりがあり、日本人の頭にフィットします。 BULLITTはこめかみがややタイトな印象でした。
一方で、走行性能はBULLITTが上です。 風の巻き込みも少なく、シールドの保持力もしっかり。 STAR2が「雰囲気重視」なら、BULLITTは「快適重視」。 どちらも個性があり、用途で選び分けるのがベストです。
STAR2が似合うバイクは?SR400やW650との相性が最高!

STAR2がもっとも映えるのは、やはりクラシック系バイクです。 ヤマハSR400やカワサキW650、W800、メグロK3、ホンダGB350など、70年代を感じさせるモデルとの相性は抜群。 バイクとヘルメットの“時代感”が揃うと、走っているだけで絵になるんですよね。
約4万円台で購入可能!SG規格で安心!

オリジナルのビンテージBELLを買ってレストアしようとすると、軽く10万円を超えます。 その点、STAR2復刻は新品で約4万円台と手が届きやすい価格設定。 SGマーク付きなので安全性もクリアしています。 ネット販売は基本的にされていないため、気になる方は店頭でのチェックをおすすめします。
BELL STAR Ⅱ復刻は“雰囲気で選んで正解”な一本!

BELL STAR Ⅱ復刻は、単なるヘルメットではありません。 “時代を被る”という感覚に近い。 クラシックな見た目に惚れても、被ってみてがっかりすることはない完成度です。 それでいて、価格も手頃で安全基準もクリア。 雰囲気を大事にしたい方には、間違いなくおすすめできます。
派手さはありませんが、被るたびにちょっと背筋が伸びるような感覚がある。 そんな“相棒”のようなヘルメットです。
【動画】BELL STAR Ⅱを被って走る。冬の田舎道ショートムービー!
実際にSTAR2を被って走ってみた映像をYouTubeにアップしています。 真冬の田舎道を、冷たい風を切りながら走る感覚をぜひ感じてみてください! チャンネル登録もよろしくお願いします!!!
