次の旧車、何にしようかずっと悩んでいた。
雑誌やネットで何度も見返しては、「いつかこいつを手に入れたい」と思っていた。
そしてついに、10年前からの夢を叶えた。
旧車2台目は――
ダブサンだ!!

カワサキの名車・650RS W3!
2年前のKZ1000に続き、また旧車の世界へ。
あの頃、W3カラーに塗ったW650をガレージで眺めていた自分に教えてやりたい。
「ついに元祖を買ったぞ」と。

僕は昔からW3が好きだった。W1でも無くトライアンフでも無く。70年代のオートバイが好きだったのと、映画『彼のオートバイ、彼女の島』の影響が大きかった。

大型自動二輪免許を取得してすぐにW650を購入してW3カラーにタンクを塗装して乗っていたぐらい。

ちなみに今ではよく見かけるW3風カスタムだが、当時ネットでは僕以外だと1人ぐらいしか見たこと無かった。
なもんで、最近街中で見かけると「俺のブログを見たことあるかな?」と思ってしまう。
話しが脱線しだが、僕も30歳になり、やっと旧車を維持できるような生活環境になれたのでついに去年購入したのだ。夢が叶ったぜ。
ちなみに旧車ばかり買っているが、個人的には古いのが偉いという風潮は僕はあまり同意できない。ネオクラシックだったりネオレトロなバイクも大好きなのだ。
なもんで250TRを通勤用に買ったりしています。こっちも今度レビューすっぞ。

この記事の目次
これぞ旧車!オールドルックなスタイリングが激渋!

僕のW3は1973年式の初期型。しかしタンクやサイドカバーは、後期型の青色に塗装している。
これは僕の好きな映画『彼のオートバイ、彼女の島』の主人公が乗っているカラーなのだ。彼バイ仕様だね。

毎日、主人公のコウの気分で乗り回しております。
バイクでは無く「オートバイ」と呼びたくなるようなスタイリング。

タンクのデザインも激渋。ウインカーもでっかくて最高。


エンジンには大文字で「KAWASAKI W」!

こんなかっこいいオートバイが他にあるか!?

元祖国産バーチカルツイン!鼓動感が最高!

W3はセルスターターは無く、男のキックスタートのみ。
SR400より全然軽いが、ケッチンは地味に痛いのでエンジンかける時は注意が必要。
僕のW3は、冬でも少しアクセルを煽ってやれば2〜3回で始動するのでそこまで苦労は無い。
しかし、当たり前だけど通勤では向かないだろう。
『彼のオートバイ、彼女の島』の主人公はプレスライダー(新聞とかの原稿の配達員)をやっているのだが「こんなバイクじゃ不便だろ!」とツッコミを入れたくなってくる。
エンジンをかけると鼓動感が凄い。現代のバイクとは比較にならない、まさに旧車といった感じだ。
ちなみに右のサイドカバーはオイルタンクになっていて、走行中に熱くなって火傷しそうなレベルになる。
W3乗りあるあるだと思うけど、信号待ちでは右足を場所を気をつけながら頑張らないといけないのだ。
スクランブラーもアップマフラーがキツイし、僕のジーパンはつねに左右が熱にさらされまくってボロボロだ…。
70年代というより60年代な乗り味!

鼓動感と言えば聞こえはいいが、80キロ以上を出すと振動でバイクがバラバラになりそうな具合になってくる。
Z1と比べると時代が全く違うバイクという印象。
メグロやW1系のエンジンなのでしょうがないのだが、70年代というより60年代のバイクを乗っている感覚になる。
ステップを載せている足の裏が痺れるのだ。しかしこれが楽しい。俺は今、旧車に乗っているぞ!という感覚にさせてくれる。
1973年製の日本のオートバイが2022年の公道を走っているのだ。タイムスリップしたかのような不思議な感覚になるのも魅力のひとつ。
まあそんな感じなので長距離を走るのは正直怖い。でも60キロ未満のストリートだと意外と快適だ。
低い回転数でサクサクとギアチェンジしていけばそこまでツラくは感じないぞ。
無限に聞いていたくなるようなマフラー音!

僕のW3は、W3純正の大根マフラーでは無くW1SAの形のマフラーになっている。
ピカピカなのでリプロ品なのかな?排気音はめちゃくちゃ気持ちいい。
近所を走る時は気を使うのだが、田舎道でジェッペルでトコトコ走っていると仕事のストレスも何もかも吹っ飛ぶ。
合法でこれを味わえるのはヤバいぜ。
短いですが聴いてみてね↓
W650と比較!

せっかくなので10年近く乗っていたW650と比較してみよう!
ざっくりだが参考になれば!
個人的は感想だが、正直スタイリングは似ているが全くの別モノという印象。
W650や通勤やツーリング、カスタムもできるオールラウンダーなバイク。
対してW3は振動も凄いし、カスタムはほとんど出来ないし、不便がところがかなり多い。
W650を持っている人は売らずにW3を増車したほうがいいかも…!?
| 比較! | W650 | W3 |
|---|---|---|
| スタイリング | ノーマルだと英国風。 | 国産旧車。渋い。 |
| 始動性 | セルもついてて楽ちん。 | キックスタートのみ。 |
| スピード | 120kmぐらいは余裕。5速。 | 80kmでキツイ。4速までしかない。 |
| 乗り味 | 快適。文句なし。 | 振動で死ぬ。 |
| 足つき | 170cmもあれば心配無し。 | シートが分厚いので実は意外と足つき悪い。 |
| 重量 | 大型の割に実は軽い。 | 車体は小さいくせにやたら重い。 |
| 取り回し | アップハンドル仕様だと楽ちん。 | 重いんで意外と大変。 |
| カスタム | カスタムパーツ豊富。 | ほぼ無い。 |
| 値段 | ちょい古なのに、まあまあ高い。 | 生産台数が少ない割にはZ2ほど高くない。 |
| 維持費 | 安い。 | エンジンが壊れたら大変。 |
そして我が友、ROADSTER!

そんなこんなで今回はW3の納車報告&レビュー記事を書いてみました!
最近は旧車ブームもあって購入が大変なのでなかなか難しいと思うが、W1SAとかなら少し安い個体もあるので、ぜひ皆さんWシリーズの購入を検討してみてはいかがだろうか?
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それじゃ次回の更新は何年後になるのか…。気長にお待ち下さい。じゃまた!
